【ピア交流会】2019.お花見

視能訓練士の延原です。今年も、毎年恒例になったお花見交流会を4月2日に開催しました。今年は、体調不良の患者さんが多く、参加者は少なかったのですが、こじんまりとした楽しい会になりました。

この日は、風が冷たく寒い日だったのですが、桜は綺麗に咲いていました。流石にお弁当を食べるには寒すぎたので、皆さんで桜を愛でた後は眼科でお弁当をいただきました。

いろいろな話題で話は盛り上がったのですが、特に私が印象に残ったのは、「見えにくいことを周囲の人に話せるか?」という話題でした。年齢や地域性、それまでの人間関係など様々な要因がありますが、抵抗なく話せて助けを求められる関係づくりが大切だなと改めて感じました。でも、実際はいろいろと難しいようです…。見える人も、見えにくい人も安心して、安全に暮らせる浅口を目指して田中眼科でもいろいろと取り組んでいきたいなと思いました。



訪問診療を開始しました!

視能訓練士の延原です。3月29日から、田中眼科の訪問診療が始まりました!私個人としては、10年前からの目標だったので、この日を迎えられたことをとても嬉しく思います。院長をはじめ、看護師、事務員も含めて、スタッフ皆が眼科訪問診療の必要性を感じ、想いを一つにしてスタートできたこともすばらしいことだと思います。

“眼科の訪問診療”って何ができるの? と他職種の方にはよく聞かれます。今は、ポータブルの検査機器もあり、ご自宅や施設にいながら視力検査や眼圧検査、眼底検査、前眼部検査を行うことができます。必要な方には、眼鏡処方も可能です。もちろん、眼科でしか行えない検査もありますが、眼科の基本的な診療はご自宅や施設でも行うことができるのです。

今回、訪問させて頂いた患者さんも、診察後に目薬を追加処方したことで目が開くようになったり、在宅酸素を使用されていてもベットサイドの診療で身体に負担なく検査ができたりと、ご家族の方も大変喜ばれていました。また、ご家族には「見えん、見えん」と言われている患者さんも視力を測定するとよく見えていることが分かり、眼鏡を合わせ直しするとまたテレビを見ることができそうでした。

田中眼科の訪問診療は始まったばかりです。見え方から生活を支えるために、もっと効率よく、質の高い診療になるよう工夫をし、他職種の方とも連携できる訪問診療を目指していきたいと思います。浅口から眼科訪問診療のinnovationをおこしていきます!

【ピア交流会】みんなで、助六寿司!

視能訓練士の延原です。11月29日に、田中眼科に通院されている視覚障害の患者さんのピア交流会を開催しました。昨年に続き、元板前の患者さんによる料理教室「みんなで、助六寿司!」。

今回は、視覚障害者の支援に熱心に取り組んでおられる金光図書館のスタッフの方と浅口市の音訳ボ

ランティア はるか会の方とのコラボで、とても賑やかな会になりました。

見えにくさは人それぞれですが、皆さんとても器用に料理をされていました。お米を3升炊き、巻き寿司を20本、いなり寿司を60個作りました。地元寄島の脂ののったチヌのお吸い物も絶品で、とても美味しかったです。

視覚障害は外見からは分からないので、患者さん同士で見えにくさをお互いにお伝えしたりする場面もありました。自分の見え方を説明できるのも大切なことなんです。

金光図書館の方やはるか会の方からもとても有益な情報提供があり、参加者の皆さんもとても勉強になったようでした。いろいろなサービスや有益な情報があっても知らなければ利用することができません。今後もどんどん、いろいろな方と有機的な連携と情報発信ができるような取り組みを田中眼科で行っていきますね。

次回は、患者さんからリクエストがあった「防災飯」の交流会を開催する予定です。今年岡山県であった豪雨災害を教訓に、見えにくい方の避難をどうするか、避難所ではどうするか、自宅でできることは何か、そんなテーマで皆さんと学びたいと思います。「飯」がつく会なので、もちろん食事つきです。どんな美味しい防災飯ができるのか、今からとても楽しみです。

訪問診療の勉強に行ってきました!

視能訓練士の延原です。11月22日に総社市のあさのクリニックに訪問診療の勉強に行ってきました。私の他に看護師長の笠原さん、事務の山本さんも一緒に。

訪問診療の勉強に行ったのは、田中眼科においても訪問診療の必要性を感じているからです。浅口市も高齢化率が35%を超え、地域によっては50%を超えるところもあります。当院に長年通院されている患者さんも高齢になり、他の疾患等で通院が困難になっている方がいます。高齢になっても、平等に適切な眼科医療が受けれるようにという院長の想いを、私達スタッフも実践していく責務をひしひしと感じています。

あさのクリニックでは、実際の訪問診療の見学をさせていただきました。一番印象に残ったことは、患者さんの穏やかな笑顔です。本当に良いお顔をされているんです!浅野先生との信頼関係があってこそだと思いますが、スタッフ皆さんのチームプレイも抜群です。効率よくテキパキと診療をされていて、患者さんと接する時間をとても大切にされています。在宅でこんな医療が受けれることに感動しました。

また、診療報酬などの事務的なことや、浅野先生の熱い想いやビジョンをお聞きすることもでき、本当に充実した時間でした。ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回学ばせて頂いた事を、田中眼科の訪問診療に必ず活かしていきたいと思います。

 

あさのクリニック

https://asanoclinic.com/

 

新しい予約システムが始まりました!

視能訓練士の延原です。

5月7日より、新しい予約システムが始まりました。

昨年度から、患者さんの来院が集中して長時間お待たせすることが多々あり、大変ご迷惑をおかけしておりました。

院長、スタッフでその改善案を何度も話し合い、ようやく新しい予約システムを開始する運びとなりました。

新しい予約システムは、時間予約と順番予約に分かれています。

時間予約は、今までの予約と同じで、日にちと時間を指定して予約をおとりします。

順番予約は、当日の順番をとる予約です。時間予約の方が優先的になるのですが、今までと大きく違うところは、自宅や職場からインターネットや電話で順番をとることができます。順番の3番前までに眼科にお越しいただければよいので、眼科での待ち時間が大幅に短縮されます。

インターネットや電話で順番をとれるか不安という方は、もちろん直接眼科にお越しいただいてもいいですし、受付に電話していただいて事務員にご相談いただいても結構です。

眼科の受付に新しい予約システムのチラシも置いていますので、受診された際はどうぞお持ち帰りください。

ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくスタッフにお声かけください。

視覚障害者ピア交流会(2018年お花見!)

視能訓練士の延原です。

いつの間にか春が終わって、一気に夏のような暑い日が続いていますね。

さて、昨年に続き、今年も田中眼科に通院されている視覚障害の患者さんのお花見ピア交流会を開催しました。

しかし、予定していた4月6日はあいにくのお天気で、公園でのお花見は中止となり眼科での食事会に変更となりました。

眼科スタッフ、用具担当の眼鏡店スタッフも参加して、皆で話に花を咲かせて楽しい食事会でした。

今回は、参加者の方が遮光眼鏡という眩しさをとってくれるメガネの良さを話され、他の方にもよい情報提供ができる場面があったり、見え方の変化を話されて眼科受診の予約、治療に結びついた方がおられたり、とても意味のある会となりました。

最後には、「また、元気にお会いしましょう」と、長年当院に通院されている女性が挨拶をされ、次の会での再会を約束して終わりました。

同じ地域で過ごされる見えにくい方が集い、何気ない日々の日常や地元の話などを通じて、「見えにくいのは自分一人ではない」ということを知ってもらい、地域で元気に頑張っていこうという気持ちが芽生える会を今年度も続けていけたらなと思います。

来年は、満開の桜の下でお花見をしたいです!

 

制服が変わりました!

視能訓練士の延原です。

2月から看護師と視能訓練士の制服が変わりました。

白色の制服からガラッと変わってシックな色の制服に。

少しタイトなデザインなのですが、伸縮性のある素材でとても動きやすいんです!

私達視能訓練士は白衣からのイメチェンなので、とても新鮮な気持ちです。

       

 

ふれあいサロンで目の話。

視能訓練士の延原です。

先日、地域の高齢者の方に見え方の大切さを知って頂くための「目の話」の講話に、千歳会というサロンにお邪魔してきました。20年以上続くサロンで、地域での生きがい作りに長年貢献されていることに、大変感銘を受けました。

「続ける」って、本当にすごいなと思います。サロンへの参加率も高い。それだけ地域に根差したサロンなんだと思います。

さて、今回の講話の内容は「白内障」と「緑内障」というテーマでお話しさせて頂きました。特に緑内障は「怖い病気じゃな~」という感想が聞かれ、眼科検診の大切さを知ってもらえたようでした。

実際に白内障の手術を受けた方、家族が緑内障の方もおられ、実体験を参加者の方がお話ししてくださる場面もあり、皆さんで「見え方の大切さ」をしっかりと話し合うこともできました。

その他にも、糖尿病と眼科検診について、眼鏡についてなど質問が次々にあがり、予定時間を大幅に過ぎてもお話しはつきませんでした。それだけ、皆さん「見え方」に関心があるということだと感じました。

“年をとったら見えんのが当たり前”ではなく、まずはご自分の見え方に関心をもつことが大切です。

今回の講話が、より良い見え方で地域で生き生きと暮らしていくためのきっかけとなり、眼科を身近に感じていただける時間となったのではないかと思います。

院内勉強会。

視能訓練士の延原です。

今回は当院の勉強会の一つをご紹介したいと思います。

テーマは視覚障害の方の介助についてです。

見えにくさにもいろいろあります。全体がかすむ方、見たい中心が見えない方、視野全体が狭くなった方…。

見えにくさに応じた適切な介助ができるように、見えにくさの体験、視野検査の結果の読み方をスタッフ全員で再確認しました。

実際に見えにくさを体験するために、百円ショップで購入した花粉症メガネを加工して装用しました。

視能訓練士という仕事柄、加工したメガネで視機能検査を実施し、正確に見えにくさを再現しました。

後輩視能訓練士の楢崎さんと一緒にメガネを加工したのですが、なかなかの出来栄えに二人とも大満足。

添付した写真は、加工したメガネで見えにくさを体験している様子です!

見えにくさを体験した上で、スタッフみんなで統一した介助の方法を習得しました。

今回の勉強会を通じて、患者さんの見え方に寄り添い、視覚障害の方も安全に、安心して受診できるよう、スタッフみんなで気持ちを新たにしました。

 

第2回 地域包括ケアシステム学会

視能訓練士の延原です。

当院のシステムの不具合で、少し情報発信が遅くなったのですが、10月1日に第2回地域包括ケアシステム学会が岡山医師会館でありました。昨年に続き、2回目の参加となったのですが、今回は当院での視能訓練士による訪問支援の取り組みを事例報告しました。

今回、報告した事例は視覚障害が進行し、在宅での生活に不安を抱いている独居男性の訪問支援についての報告です。検査結果からその方の見え方を想像し、不安な気持ちに傾聴し、まずは私達視能訓練士が理解者になることから支援を始めました。

訪問して分かるその方の生活から、アセスメントを行い、目標設定を行った上で支援を行いました。この男性は、訪問支援を通じて前向きな気持ちの形成を図ることができ、就労への意欲もみられるようになりました。今後も継続した支援を行っていきたいと思います。

今回の発表が、視能訓練士って何なのか、視能訓練士は地域で何ができるのかを知ってもらう最初のきっかけとなればと思っています。地道な情報発信が今後の他職種連携の布石になればな~と期待しています。