ロービジョン

ロービジョンケア外来

方針イメージ

 視力や視野に障害があり、日常生活や社会生活に何らかの支障をきたしている状態を「ロービジョン」といいます。わが国では近年、高齢化に伴いロービジョン人口は増加していると言われています。しかし現在の日本ではロービジョンに対して適切な指導を受けることができないまま、不自由な生活を送っている人々が大勢います。ロービジョンケアとは眼科における視覚リハビリテーションといえます。残存視機能を最大限に使うことにより、生活の質を向上させることを目的としています。当院では遮光眼鏡や、拡大読書器などの各種視覚補助具を実際に体験し、個々に適した補助具の選定を受けることができます。

各種補助具について

  • <遮光眼鏡>

    サングラスと異なり、まぶしさの要因となる短波長光を選択的にカットすることで、明るい場所での見え方が改善します。
  • <拡大鏡(ルーペ)>

    文字を拡大させることで、新聞などの小さな文字が読みやすくなります。LEDライト付きのものなどもあります。
  • <拡大読書器>

    卓上型の拡大読書器は、モニターに文字を大きく映し出すことができるため、長時間の読書なども可能となります。
  • <音声案内時計>

    時刻を音声で読み上げてくれます。据え置きタイプの他に、腕時計タイプもあります。
  • <白杖>

    視野狭窄のある人が足元の確認のために使用することで、周囲を見渡す余裕が生まれ、安心して歩くことができます。また周囲の人に対して、自分が視覚障害者であることをアピールすることを目的として使用することもあります。