クリニック紹介

ごあいさつ


 日本は近年少子高齢化が叫ばれ、医療費の増大や介護人員の不足などが大きな社会問題となっています。当院のある浅口市も例外なく、住民の3人に1人は70歳以上という超高齢化社会を迎えています。高齢者の眼の病気としては白内障や緑内障などがよく知られていますが、緑内障は日本人の失明原因の第1位です。白内障は手術をすれば治る病気ですが、緑内障は現代の医療をもってしても完治しうる病気ではなく、死ぬまで病院通いを必要とします。痛む足を引きずって当院に頻繁に通う高齢者の方々を日々診察していると、この現状はなんとかならないものかと常に考えてしまいます。また、緑内障に限らず様々な眼の病気を患った大勢の高齢者が、満足に治療を受けることができず日々を過ごしているという現状があります。当院はそういった超高齢化社会の中にある眼科医院として、近隣の全ての高齢者の方が平等に治療を受けることができるように、これから一層地域社会の福祉向上に取り組んでいきたいと思っています。


当院の歴史

 当院の歴史は約100年前に私の曽祖父が現在の里庄町で営んでいた小さな眼科診療所に始まります。そして第二次世界戦後間もない1946年に、祖父の代で現在の鴨方に移転されました。当時はこの地域に眼科を専門とした医院はなく、遠くは備後(福山)の辺りからも患者さんが通院されていたそうです。その後1968年に祖父が早逝し、当時医学部を卒業して間もない私の母(前院長)が医院を継承いたしました。当時は住居の一角が診療所でしたが、1982年に現在の鉄筋2階建ての建物となりました。その当時の個人診療所としては珍しい完全土足式で、医院外観も田舎には不似合いなモダンで目を引くものでした。しかしそれから約30年が経過し建物の老朽化が目立つようになり、またトイレなどのバリアフリー化も必要であったため、2013年に全面的に改修を行い現在のクリニックの姿となりました。そして2017年4月には私が医院を正式に継承し、4代目院長・理事長に就任いたしました。同年11月にはこれまでの紙カルテを全て電子化し、これからのIT化社会に対応していけるようソフトの面でも改修を行いました。

(1970年頃)


(1982年 竣工当時)


歴代院長