道具を使えばまだ見える!

視能訓練士の延原です。

今日は、当院に展示してある拡大読書器についてご紹介したいと思います。

裸眼で文字が読みにくい時はメガネをかけますよね。

特に中高年になると老眼鏡が必要になる方が多くおられます。

もし、どんなメガネをかけても文字が読めない時はどうされますか?

そんな時、今回ご紹介する拡大読書器を使用すると文字が読めるようになることがあります。

拡大読書器は、カメラ部分で読み取った画像が、テレビ画面に拡大されて映し出されます。

手持ち式の拡大鏡以上に高倍率に拡大することができますので、視力がかなり低い方でも

文字を読むことができます。また、倍率や明るさ、コントラストの調節も手元のスイッチで簡単に

行えますし、カラー表示に加え、黒地に白色、白地に黒色、黒地に黄色などの表示の仕方も

簡単に変えることができます。

拡大読書器は実費で購入すると高額ですが、視覚障害の身体障害者手帳を持たれていると

日常生活用具として1割の自己負担で購入することができます。

先日も、この拡大読書器を使って何十年ぶりかに年賀状を読むことができたと喜ばれた
患者さんがおられました。私もとても嬉しくて、感動のあまり涙がこぼれそうでした。
普段、当たり前のように文字を読んでいますが、文字が読めるって本当に幸せなことです。
見えにくくなっても、道具を使用したり、手段を変えることで文字を読むことができます。
田中眼科では、見えにくい方への支援も積極的に行っています。
お困りの際は、どうぞご遠慮なくご相談ください。
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