スタッフブログ

当院スタッフのブログです。

ブログ一覧

日本在宅医学会

視能訓練士の延原です。

4月15日(土)、4月16日(日)に岡山コンベンションセンターで日本在宅医学会地域フォーラムがあり参加してきました。当日は約800人の方が参加され、大変盛況でした。医師、看護師、リハ職、介護職、ケアマネ、ソーシャルワーカー等様々な職種の方が参加せれていたようです。おそらく、視能訓練士の参加は私だけだと思いますが…。

本当に勉強になる講演ばかりで、良い刺激を受けました。在宅医療って、やっぱりやりがいがあるなというのが率直な感想です。在宅医療で眼科のことや見え方のことが語られることはまだないですが、大切な部分です。私達が行っている視覚障害者の訪問リハビリテーションでも患者さんの生き方に向き合った支援を行っています。同時に、患者さんの人生から私達も学ばせていただいています。

機会があれば、田中眼科での取り組みを情報発信していきたいと考えています。まずは、私達にできることを知ってもらい地域包括ケアシステムにおける眼科在宅医療、視覚障害者リハビリテーションの確立を頑張っていきたいです。

芯から支える仕事をしていきたいなと、決意を新たにした2日間でした!

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視覚障害者ピア交流会

視能訓練士の延原です。
鴨方の桜も少しずつ咲いてきました。
昨日、当院に通院されている視覚障害者の方々とお花見交流会を行いました。暑いぐらいお天気は良かったのですが桜はまだ三分咲き…。しかし、会が終わる頃にはどんどん桜も咲いてきました。
皆でたわいもない話をし、時には日常生活の工夫について意見交換をし、楽しくお弁当をいただきました。

見えにくさも人それぞれですが、見えにくい者同士でしか分かち合えない気持ちを共有する時間はとても大切だと思っています。この時間が、日々の活力になることを願っています。

田中眼科では、この交流会を定期的に開催していて、次回は視覚障害者の料理教室、音声で楽しむ映画など様々な企画を計画中です。

見えにくいのは自分一人ではないということを知ってもらい、まずは皆で集う場を提供していきたいと考えています。
次の交流会も楽しみです!

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コンタクトレンズ

視能訓練士の延原です。
日増しに暖かくなってきましたね。
最近は、花粉症で目のかゆみを訴えて来院される患者さんも多いです。
また、3月・4月はコンタクトレンズデビューの患者さんが多い時期です。

コンタクトレンズは、高度管理医療機器といって、人口呼吸器や心臓のペースメーカーと同じレベルの医療用具に指定されています。とても便利な道具ですが、使い方を誤るとトラブルを引き起こす可能性があります。そのため、必ず定期検査を受けながら正しく使用する必要があります。

当院で初めてコンタクトレンズを合わせる患者さんには、視力や屈折の検査、角膜の内皮細胞の検査を行い、目の表面の涙の状態もしっかりと確認します。検査結果を基に、どんなコンタクトレンズが適しているか、患者さんと相談しながらレンズの種類を決めていきます。
初めてのコンタクトレンズとなると、いろいろと不安もあるかもしれません。「うまくはめはずしができるか?」「ゴロゴロしないか?」「落とさないか?」など…。
私達はしっかりと説明し、不安がなくなるまで装脱練習も行いますので安心してくださいね。お試し使用もできますし、定額制で使用できるコンタクトレンズもあります。

コンタクトレンズは、何十年も使っていくことになります。“最初”がとても大切です。最初にどんな説明や指導を受けたかで、その後のトラブルも変わってきます。
私達は、快適なコンタクトレンズ生活が送れるよう、しっかりとお手伝いさせてもらいます!

※初めてのコンタクトレンズの患者さんは、午前は11時、午後は17時までの受付となります。
 全て終わるのに2時間ぐらいかかることもありますので、余裕をもってお越しください。

地域連携

視能訓練士の延原です。

先日、浅口介護支援専門員連絡協議会・浅口医師会合同研修会に参加してきました。
私は、視能訓練士にはめずらしく、介護支援専門員(ケアマネ―ジャー)の資格をもっていて岡山県介護支援専門員協会の浅口支部に所属しています。
これもレアです(^^♪。

研修内容はケアキャビネット「きびきび」グループの地域連携でした。
ケアキャビネットとは、他職種連携情報共有ツールのことで、医療・介護の関係者が、迅速に的確に患者さんの情報を共有するシステムです。
当院がある井笠地域では「むすびの和」というケアキャビネットが運用されています。
「むすびの和」というネーミング、とても素敵ですよね!

眼科に来られる患者さんも高齢の方が多く、眼疾患だけではなく他の疾患ももたれている方がほとんどです。
さらに、視覚障害者も高齢の方が多く、支援に際しては眼科だけの支援では小手先になってしまい生活全体を支えることはできません。眼科においても地域連携が必要なのです。

今まで、眼科が地域で連携することはあまりありませんでした。しかし、少しずつ眼科領域においても地域連携の必要性が言われてきています。
“目”ってどうしても後回しになってしまうのですが、情報の80%は“目”から入ってきます。
生活する上でも、リハビリをする上でも“目”からのインプットはとても大切です。

“目=見え方”の大切さを知ってもらえるように地域密着型の眼科専門クリニックとして地域連携ができるよう頑張っていきたいです!

道具を使えばまだ見える!

視能訓練士の延原です。

今日は、当院に展示してある拡大読書器についてご紹介したいと思います。

裸眼で文字が読みにくい時はメガネをかけますよね。

特に中高年になると老眼鏡が必要になる方が多くおられます。

もし、どんなメガネをかけても文字が読めない時はどうされますか?

そんな時、今回ご紹介する拡大読書器を使用すると文字が読めるようになることがあります。

拡大読書器は、カメラ部分で読み取った画像が、テレビ画面に拡大されて映し出されます。

手持ち式の拡大鏡以上に高倍率に拡大することができますので、視力がかなり低い方でも

文字を読むことができます。また、倍率や明るさ、コントラストの調節も手元のスイッチで簡単に

行えますし、カラー表示に加え、黒地に白色、白地に黒色、黒地に黄色などの表示の仕方も

簡単に変えることができます。

拡大読書器は実費で購入すると高額ですが、視覚障害の身体障害者手帳を持たれていると

日常生活用具として1割の自己負担で購入することができます。

先日も、この拡大読書器を使って何十年ぶりかに年賀状を読むことができたと喜ばれた
患者さんがおられました。私もとても嬉しくて、感動のあまり涙がこぼれそうでした。
普段、当たり前のように文字を読んでいますが、文字が読めるって本当に幸せなことです。
見えにくくなっても、道具を使用したり、手段を変えることで文字を読むことができます。
田中眼科では、見えにくい方への支援も積極的に行っています。
お困りの際は、どうぞご遠慮なくご相談ください。
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