ブラインドメイク説明会

視能訓練士の延原です。8月1日(日)に予定通り視能訓練士・化粧訓練士の林泰子氏をお招きしてブラインドメイク説明会を行いました。4名の患者さんとご家族、音訳ボランティアはるか会の会員2名の方が参加されました。

ブラインドメイクは、視覚障害者のQOL向上に化粧が役立つことに着目した化粧療法で、鏡を見なくても指を使ってフルメイクできる化粧技法です。美容福祉学の研究者である大石華法氏によって2010年に考案されたそうです。

実際に化粧訓練士が行うことは、化粧の指導だけではなく、化粧品の選定のサポート、化粧容器の詰め替えなどのサポートもあります。また、洗顔や化粧水、乳液といった皮膚を健やかに保ち肌自体を整える基礎化粧についての指導も行ってくれます。

今回の説明会では、ブラインドメイクの概要の説明に加えて、実際に皆さんで眉をかく練習をしました。利き手の小指の腹に眉墨をつけ、両手を膨らませるように合わせ両手の小指同士をこすり合わせて眉墨を馴染ませます。その後、両手親指をこめかみにあて、眉墨がついた小指を眉頭からゆっくり小刻みに動かして眉をかきます。皆さん鏡を見なくても左右均等に眉をかくことができました。マスク生活において、眉をかくだけでも随分と印象が変わります。気分もあがります! 練習を重ねれば、口紅はもちろん、ビューラーを使ってマスカラをつけたり、アイシャドウやチークも使うことができます。

今後、当院ではブラインドメイクのレッスンを完全予約制で行うことができます。県内で実施できる施設は限られますので、ご興味がある方は田中眼科までご連絡ください。

訪問診療の見学に来られました

視能訓練士の延原です。先日、私の恩師である視能訓練士の深井小久子先生が当院の訪問診療の見学に来られました。

高齢社会になり、私達視能訓練士の仕事もパラダイムシフトしていかなければなりません。当院での取り組みを深井先生も応援してくださっていて、私達もとても励みになりました。個人眼科が果たす役割りが大きくなってきたこと、私達視能訓練士も地域で活躍していかなければならないことを改めてご教授いただきました。

私達を取り巻く状況の変化にどのように対応していくか、視能訓練士の専門性を高めつつ地域の皆さんの目の健康の向上のお役にたてればと思っています。

ブラインドメイクで人生に彩を!

視能訓練士の延原です。ブラインドメイクという言葉、皆さん聞かれたことがありますか? ブラインドメイクとは、鏡を見なくても指を使ってフルメイクができる化粧技法のことです。見えにくくても、全盲でも訓練をすればお化粧ができるのです! 私も実際にブラインドメイクの実演を初めて見た時は、本当に感動しました。浅口でもこのすばらしい化粧技法をお伝えしたいと思い、この度ブラインドメイクの説明会を実施します。

当事者の方はもちろん、ご家族やご興味がある方、誰でも参加可能です。

参加申し込みは、お電話で。☎0865-44-2261

防災ベスト・防災リュック

視能訓練士の延原です。4月1日から、浅口市では防災ベストと防災リュックが日常生活用具給付事業の対象になりました。日常生活用具等の給付は、障害のある人に日常生活の便宜を図り、その福祉の増進に資することを目的としています。県内はもとより、全国的にみても防災ベストと防災リュックが日常生活用具の給付対象になっているところは限られており、とても先駆的な取り組みです。

当院で定期的に行っているピア交流会で、浅口市の社会福祉課の課長さんが視覚障害者の皆さんお一人お一人にヒアリングをしてくださったのも今回の給付事業の一つのきっかけになったそうです。

西日本豪雨災害の時、真備地区の犠牲者51名のうち42人が要支援者だったそうです。また、避難所では大勢の人でごった返すので防災ベストの着用が推奨されています。視覚障害は見た目には分からないので、被災した際は周囲の人に見えにくいことに気付いてもらう必要があります。

当院に通院されている視覚障害の方も既に数名の方が防災ベストと防災リュックを申請されています。 西日本豪雨災害からもうすぐ3年、東日本大震災から10年、今一度防災について考える機会にもなりました。皆さんもこの先駆的な取り組みをご周知ください!

3歳児健診

視能訓練士の延原です。今年度から浅口市と矢掛町の3歳児健診の視覚検査を担当することになりました。浅口市の3歳児健診はコロナの影響で日程変更等がありましたが、様々な対策を講じて安全に実施されています。

器具の消毒や換気はもちろん、密にならないように受付時間を分散させたり、問診部屋にはアクリルパネルの設置、待合の椅子も間隔を空けて帰るまで同じ椅子に座ってもらうような対策がとられています。

3歳児健診の視覚検査は、斜視と不同視(屈折の左右差)、高度の屈折異常(遠視や乱視)の検出、これらに伴って生じる弱視の早期発見のために行われます。 検査は、屈折検査、視力検査、両眼視機能検査、眼位検査、眼球運動検査を行います。お子さん達が怖がらず楽しく検査ができるようにアンパンマンの視標を用いたり様々な工夫をしています。

視覚の発達にはタイムリミットがあります。視覚が発達する視覚感受性期は6~8歳ぐらいで消失すると言われています。そのため、3歳児健診でいかに視覚の異常をみつけるかがとても重要です。 お子さんの見え方に少しでも不安があれば、3歳児健診での視覚検査を必ず受けてくださいね。

待合
問診の部屋
視能訓練士もエプロン姿です!

無料送迎が始まりました!

視能訓練士の延原です。コロナ禍でなかなかブログの更新ができず、ようやく新規事業をご紹介できることとなりました。

当院に長年通院されている患者さんも、車の免許を返納されたり、ご家族の都合で予約時間に送迎ができなかったり、見えにくくなって通院が困難になる方が多くなりました。市内を巡回するふれあいバスもありますが、当院受診には利便性が悪いのが現状です。また、年金暮らしの中、往復1万円のタクシー代を払って通院されている方もおられます。

このように交通手段の問題で受診が困難になってきている方々を支援することができないか、この現状を改善すべく半年前から院長を中心に無料送迎事業の準備を行ってきました。コロナ禍ではありましたが、様々な準備が整い今月から無事に無料送迎事業を始めることができました。

無料送迎事業が始まって1週間。患者さんから「助かるわ~」と感謝の言葉を頂くことが多く、無料送迎事業の必要性をひしひしと感じます。

無料送迎事業は対象となる方とならない方がおられます。送迎ができる地域も限られておりますので、無料送迎をご希望される方は一度スタッフまでご相談ください。

送迎ドライバーの渡辺さんです!

2020年 ~新年にあたり~

視能訓練士の延原です。新年 明けましておめでとうございます。

今年も、地域密着型の眼科医院として新しい取り組みをいろいろと計画しています。学ぶことを忘れず、スタッフ一人一人が成長できる年になればと思っています。

2020年もどうぞよろしくお願い致します。

みんなで 炊き込みご飯!

視能訓練士の延原です。11月28日に当院に通院されている患者さんのピア交流会を開催しました。患者さん、眼科スタッフ、音訳ボランティアはるか会のスタッフ、浅口市の障害福祉部の課長さんも参加され、総勢23名となりとても賑やかな会となりました。
今回のメニューはきのこの炊き込みご飯と茶碗蒸し、チヌの吸い物です。途中、ハプニングもありましたが、最後には皆さんと美味しくお料理をいただくことができました。

障害福祉部の課長さんは、障害をもたれた皆さんに困りごとがないかと、お一人お一人にヒアリングをしてくださいました。私自身、皆さんの声を行政に反映しようとしてくださるその姿勢にとても感動しました。

田中眼科では、視覚障害の方の補装具や日常生活用具についての処方や指導を行う体制は整っていますが、今一番改善を望んでいるのが外出支援です。視覚障害の方には、同行援護という外出時の移動援護・移動に必要な情報提供をするサービスがあるのですが、制度はあっても実際に実施してくださる事業所が浅口市にはありません。交流会でも「みんなでイオンに行きたい」という声もあがっておりガイドヘルプをしてくださるボランテアの方でもいればと、いろいろ考えているところです。

ピア交流会を通じて、患者さん同士がつながり、関係機関とつながり、行政とつながり、すこしずつ輪が広がっていくのを実感するようになりました。見える人も見えにくい人も安心して生活できる浅口市になるよう、これからも微力ながら頑張っていきたいです。

眼科訪問診療

視能訓練士の延原です。当院の訪問診療が始まって8カ月が経ちました。ケアマネージャーさん、薬剤師さん、看護師さん達と連携しながら順調に訪問診療が行えています。

ご自宅に訪問しないと見えてこない患者さんの様子、穏やかな笑顔、ご家族の愛情など訪問診療の醍醐味をひしひしと感じています。ご自宅を訪問すると、眼科訪問診療はやっぱり必要だなと思います。

長年通院されている患者さんも、眼科に通院できなくなったらどうしようかと不安に思って相談される方もいます。当院が訪問診療ができることをお話しすると安心されます。人生100年時代、眼科に通院できなくなっても、安心して眼科診療が受けれるよう地域密着型の眼科診療を頑張っていきたいと思います。

事務スタッフの制服が変わりました

視能訓練士の延原です。本日より、事務スタッフの制服が新しくなりました。今までとは、随分と雰囲気が変わりとても新鮮です!

タイトスカートからパンツスタイルに変わり、とっても動きやすいようです。