2020年 ~新年にあたり~

視能訓練士の延原です。新年 明けましておめでとうございます。

今年も、地域密着型の眼科医院として新しい取り組みをいろいろと計画しています。学ぶことを忘れず、スタッフ一人一人が成長できる年になればと思っています。

2020年もどうぞよろしくお願い致します。

みんなで 炊き込みご飯!

視能訓練士の延原です。11月28日に当院に通院されている患者さんのピア交流会を開催しました。患者さん、眼科スタッフ、音訳ボランティアはるか会のスタッフ、浅口市の障害福祉部の課長さんも参加され、総勢23名となりとても賑やかな会となりました。
今回のメニューはきのこの炊き込みご飯と茶碗蒸し、チヌの吸い物です。途中、ハプニングもありましたが、最後には皆さんと美味しくお料理をいただくことができました。

障害福祉部の課長さんは、障害をもたれた皆さんに困りごとがないかと、お一人お一人にヒアリングをしてくださいました。私自身、皆さんの声を行政に反映しようとしてくださるその姿勢にとても感動しました。

田中眼科では、視覚障害の方の補装具や日常生活用具についての処方や指導を行う体制は整っていますが、今一番改善を望んでいるのが外出支援です。視覚障害の方には、同行援護という外出時の移動援護・移動に必要な情報提供をするサービスがあるのですが、制度はあっても実際に実施してくださる事業所が浅口市にはありません。交流会でも「みんなでイオンに行きたい」という声もあがっておりガイドヘルプをしてくださるボランテアの方でもいればと、いろいろ考えているところです。

ピア交流会を通じて、患者さん同士がつながり、関係機関とつながり、行政とつながり、すこしずつ輪が広がっていくのを実感するようになりました。見える人も見えにくい人も安心して生活できる浅口市になるよう、これからも微力ながら頑張っていきたいです。

眼科訪問診療

視能訓練士の延原です。当院の訪問診療が始まって8カ月が経ちました。ケアマネージャーさん、薬剤師さん、看護師さん達と連携しながら順調に訪問診療が行えています。

ご自宅に訪問しないと見えてこない患者さんの様子、穏やかな笑顔、ご家族の愛情など訪問診療の醍醐味をひしひしと感じています。ご自宅を訪問すると、眼科訪問診療はやっぱり必要だなと思います。

長年通院されている患者さんも、眼科に通院できなくなったらどうしようかと不安に思って相談される方もいます。当院が訪問診療ができることをお話しすると安心されます。人生100年時代、眼科に通院できなくなっても、安心して眼科診療が受けれるよう地域密着型の眼科診療を頑張っていきたいと思います。

事務スタッフの制服が変わりました

視能訓練士の延原です。本日より、事務スタッフの制服が新しくなりました。今までとは、随分と雰囲気が変わりとても新鮮です!

タイトスカートからパンツスタイルに変わり、とっても動きやすいようです。

浅口で医療・介護について勉強する会

視能訓練士の延原です。10月10日(木)に浅口医師会主催の勉強会に参加してきました。今回は「認知症の人の意思決定支援とACP」という内容で鏡野町の芳野病院理事長の藤本宗平先生が講師でお話ししてくださいました。

高齢化に伴い、眼科においても認知症の方が多く受診されます。そんな中、視能訓練士としてどのように患者さんと関わり、どのように意思決定支援のお手伝いを行っていくべきか日常診療で悩んでいたので、今回の勉強会はとても学び多き時間となりました。

“ACP(アドバンス・ケア・プランニング)” 最近、いろいろな勉強会で耳にします。流行ってます! 厚労省は“人生会議”と呼んでいます。もしもの時のために前もって望む医療やケアについて話し合い、共有する取り組みのことをいいます。眼科としても適切な情報提供と説明をすることが大切です。

しかし、認知症の方への説明は日常診療でも本当に難しいです。藤本先生のお話しを聞いて、認知症だからと意思決定できないと決めつけず、特徴を踏まえたうえで本人の理解を促し、意思をくみ取る工夫を行っていきたいと思いました。

会ではグループワークもあり、他職種の方とディスカッションすることもでき、改めて患者さんの気持ちに寄り添う大切さを感じました。

いずれ、5人に1人は認知症の時代がきます。眼科医療においても認知症との関わりは避けては通れません。“寄り添う気持ち”を忘れずに頑張っていきたいと思います。

弱視視能訓練

視能訓練士の延原です。今日は、弱視視能訓練についてご紹介します。

「弱視」は、何らかの原因によって視力が十分に発育していない状態です。視力が正常に発育するためには、常に網膜にピントがあった像が映ることが必要ですが、生直後からあるいは乳児期に網膜に映る像をぼやかすような病気があると、視力が発育しなくなってしまいます。この状態が「弱視」です。原因となる病気としては、角膜や水晶体の混濁、遠視や乱視などの屈折異常、斜視が一般的です。

今回ご紹介するMちゃん(4歳)は、小児科からの紹介で当院を受診し、右眼の矯正視力0.2で「弱視」がみつかりました。昨年10月から、眼鏡を装用し、今年2月からは良い方の目を隠す(健眼遮蔽)アイパッチの治療を始めました。そして、視力の発育を更に促すために今年5月からは集中的に弱視眼を使う訓練を眼科で行いました。

弱視視能訓練の結果、8月には右眼の矯正視力が1.0になりました! 私達、視能訓練士もとても嬉しかったです。


弱視治療は、視覚の感受性期に行わなければいけません。その期間の目安はだいたい8歳の終わり頃と考えられています。8歳を超すと感受性が全くなくなるとは断言できませんが、適切な時期に適切な治療を行わないと、その子供の視力の発育は止まったまま大人になります。

治療のタイミングを逃さないよう、3歳児健診、就学前検診、学校健診はとても大切です。不安がある時には、必ず眼科に相談してください。

知って得する 防災知識勉強会

視能訓練士の延原です。7月5日(金)に田中眼科にて防災知識の勉強会を行いました。視覚障害者の方やご家族、音訳ボタンティアはるか会のスタッフなど19名の方が参加されました。

今回の勉強会は、当院に通院されている視覚障害のSさんからの提案がきっかけでした。昨年10月、Sさんから電話がありました。「延原さん、TVで防災クッキングの特集をしてたよ。目が見えにくいと避難所での生活は難しいから自宅でできる防災クッキングを皆さんにお知らせしてはどうかしら」と。

昨年の西日本豪雨でも、真備町地区の犠牲者51人のうち42人が要支援者だったそうです。見えにくい方の避難はどうするか、自宅で過ごす場合はどうするか等、皆さんと一緒に考えなければと思い、ようやく勉強会が実現しました。

私からの情報提供は、「いつ逃げるか、いかに逃げるか、どこに逃げるか」というテーマでお話し、特に避難行動要支援者名簿登録制度については詳しく説明させていただきました。更に、岡山県眼科医会の大規模災害時の対応のこと、ビジョンバン(眼科医療支援車両)派遣のこと、眼科的に今できる準備のことについてもお伝えしました。

防災クッキングについては、高密度ポリエチレンの袋に材料を入れて茹でるといろいろな料理ができることを皆さんにお伝えしました。試食で準備した蒸しケーキもポリ袋にホットケーキミックスとお水を入れて茹でて出来上がりました。

金光図書館の片山さんからは、被災してしまった後に、自宅・避難所でどう過ごすかについて説明していただきました。日本ロービジョン学会のホームページから見えにくい方の防災パンフレットがダウンロードできますので、興味がある方はご覧ください。

お一人お一人の状況や環境は違うので、今回の勉強会の内容を基に、「自分の命は自分で守る」ことについて皆さんが考えるきっかけになればと思います。

知って得する 防災知識!

視能訓練士の延原です。7月5日(金)14時から、防災についての勉強会を開催します。昨年、岡山県であった豪雨災害を教訓に、見えにくい方の避難はどうするか、点眼薬や眼鏡はどうするかなど、皆さんと一緒に考えたいと思います。

見えにくい方の防災知識については、金光図書館の片山さんがお話ししてくださいます。また、防災クッキングで作る“蒸しケーキ”の試食もありますので、興味がある方は是非ご参加ください。

参加申し込みは、お電話で。☎0865-44-2261

【ピア交流会】2019.お花見

視能訓練士の延原です。今年も、毎年恒例になったお花見交流会を4月2日に開催しました。今年は、体調不良の患者さんが多く、参加者は少なかったのですが、こじんまりとした楽しい会になりました。

この日は、風が冷たく寒い日だったのですが、桜は綺麗に咲いていました。流石にお弁当を食べるには寒すぎたので、皆さんで桜を愛でた後は眼科でお弁当をいただきました。

いろいろな話題で話は盛り上がったのですが、特に私が印象に残ったのは、「見えにくいことを周囲の人に話せるか?」という話題でした。年齢や地域性、それまでの人間関係など様々な要因がありますが、抵抗なく話せて助けを求められる関係づくりが大切だなと改めて感じました。でも、実際はいろいろと難しいようです…。見える人も、見えにくい人も安心して、安全に暮らせる浅口を目指して田中眼科でもいろいろと取り組んでいきたいなと思いました。



訪問診療を開始しました!

視能訓練士の延原です。3月29日から、田中眼科の訪問診療が始まりました!私個人としては、10年前からの目標だったので、この日を迎えられたことをとても嬉しく思います。院長をはじめ、看護師、事務員も含めて、スタッフ皆が眼科訪問診療の必要性を感じ、想いを一つにしてスタートできたこともすばらしいことだと思います。

“眼科の訪問診療”って何ができるの? と他職種の方にはよく聞かれます。今は、ポータブルの検査機器もあり、ご自宅や施設にいながら視力検査や眼圧検査、眼底検査、前眼部検査を行うことができます。必要な方には、眼鏡処方も可能です。もちろん、眼科でしか行えない検査もありますが、眼科の基本的な診療はご自宅や施設でも行うことができるのです。

今回、訪問させて頂いた患者さんも、診察後に目薬を追加処方したことで目が開くようになったり、在宅酸素を使用されていてもベットサイドの診療で身体に負担なく検査ができたりと、ご家族の方も大変喜ばれていました。また、ご家族には「見えん、見えん」と言われている患者さんも視力を測定するとよく見えていることが分かり、眼鏡を合わせ直しするとまたテレビを見ることができそうでした。

田中眼科の訪問診療は始まったばかりです。見え方から生活を支えるために、もっと効率よく、質の高い診療になるよう工夫をし、他職種の方とも連携できる訪問診療を目指していきたいと思います。浅口から眼科訪問診療のinnovationをおこしていきます!