視能訓練士の延原です。10月10日(木)に浅口医師会主催の勉強会に参加してきました。今回は「認知症の人の意思決定支援とACP」という内容で鏡野町の芳野病院理事長の藤本宗平先生が講師でお話ししてくださいました。
高齢化に伴い、眼科においても認知症の方が多く受診されます。そんな中、視能訓練士としてどのように患者さんと関わり、どのように意思決定支援のお手伝いを行っていくべきか日常診療で悩んでいたので、今回の勉強会はとても学び多き時間となりました。
“ACP(アドバンス・ケア・プランニング)” 最近、いろいろな勉強会で耳にします。流行ってます! 厚労省は“人生会議”と呼んでいます。もしもの時のために前もって望む医療やケアについて話し合い、共有する取り組みのことをいいます。眼科としても適切な情報提供と説明をすることが大切です。
しかし、認知症の方への説明は日常診療でも本当に難しいです。藤本先生のお話しを聞いて、認知症だからと意思決定できないと決めつけず、特徴を踏まえたうえで本人の理解を促し、意思をくみ取る工夫を行っていきたいと思いました。
会ではグループワークもあり、他職種の方とディスカッションすることもでき、改めて患者さんの気持ちに寄り添う大切さを感じました。
いずれ、5人に1人は認知症の時代がきます。眼科医療においても認知症との関わりは避けては通れません。“寄り添う気持ち”を忘れずに頑張っていきたいと思います。