スタッフブログ

当院スタッフのブログです。

ブログ一覧

視覚障害者ピア交流会(2018年お花見!)

視能訓練士の延原です。

いつの間にか春が終わって、一気に夏のような暑い日が続いていますね。

さて、昨年に続き、今年も田中眼科に通院されている視覚障害の患者さんのお花見ピア交流会を開催しました。

しかし、予定していた4月6日はあいにくのお天気で、公園でのお花見は中止となり眼科での食事会に変更となりました。

眼科スタッフ、用具担当の眼鏡店スタッフも参加して、皆で話に花を咲かせて楽しい食事会でした。

今回は、参加者の方が遮光眼鏡という眩しさをとってくれるメガネの良さを話され、他の方にもよい情報提供ができる場面があったり、見え方の変化を話されて眼科受診の予約、治療に結びついた方がおられたり、とても意味のある会となりました。

最後には、「また、元気にお会いしましょう」と、長年当院に通院されている女性が挨拶をされ、次の会での再会を約束して終わりました。

同じ地域で過ごされる見えにくい方が集い、何気ない日々の日常や地元の話などを通じて、「見えにくいのは自分一人ではない」ということを知ってもらい、地域で元気に頑張っていこうという気持ちが芽生える会を今年度も続けていけたらなと思います。

来年は、満開の桜の下でお花見をしたいです!

 

制服が変わりました!

視能訓練士の延原です。

2月から看護師と視能訓練士の制服が変わりました。

白色の制服からガラッと変わってシックな色の制服に。

少しタイトなデザインなのですが、伸縮性のある素材でとても動きやすいんです!

私達視能訓練士は白衣からのイメチェンなので、とても新鮮な気持ちです。

       

 

ふれあいサロンで目の話。

視能訓練士の延原です。

先日、地域の高齢者の方に見え方の大切さを知って頂くための「目の話」の講話に、千歳会というサロンにお邪魔してきました。20年以上続くサロンで、地域での生きがい作りに長年貢献されていることに、大変感銘を受けました。

「続ける」って、本当にすごいなと思います。サロンへの参加率も高い。それだけ地域に根差したサロンなんだと思います。

さて、今回の講話の内容は「白内障」と「緑内障」というテーマでお話しさせて頂きました。特に緑内障は「怖い病気じゃな~」という感想が聞かれ、眼科検診の大切さを知ってもらえたようでした。

実際に白内障の手術を受けた方、家族が緑内障の方もおられ、実体験を参加者の方がお話ししてくださる場面もあり、皆さんで「見え方の大切さ」をしっかりと話し合うこともできました。

その他にも、糖尿病と眼科検診について、眼鏡についてなど質問が次々にあがり、予定時間を大幅に過ぎてもお話しはつきませんでした。それだけ、皆さん「見え方」に関心があるということだと感じました。

“年をとったら見えんのが当たり前”ではなく、まずはご自分の見え方に関心をもつことが大切です。

今回の講話が、より良い見え方で地域で生き生きと暮らしていくためのきっかけとなり、眼科を身近に感じていただける時間となったのではないかと思います。

院内勉強会。

視能訓練士の延原です。

今回は当院の勉強会の一つをご紹介したいと思います。

テーマは視覚障害の方の介助についてです。

見えにくさにもいろいろあります。全体がかすむ方、見たい中心が見えない方、視野全体が狭くなった方…。

見えにくさに応じた適切な介助ができるように、見えにくさの体験、視野検査の結果の読み方をスタッフ全員で再確認しました。

実際に見えにくさを体験するために、百円ショップで購入した花粉症メガネを加工して装用しました。

視能訓練士という仕事柄、加工したメガネで視機能検査を実施し、正確に見えにくさを再現しました。

後輩視能訓練士の楢崎さんと一緒にメガネを加工したのですが、なかなかの出来栄えに二人とも大満足。

添付した写真は、加工したメガネで見えにくさを体験している様子です!

見えにくさを体験した上で、スタッフみんなで統一した介助の方法を習得しました。

今回の勉強会を通じて、患者さんの見え方に寄り添い、視覚障害の方も安全に、安心して受診できるよう、スタッフみんなで気持ちを新たにしました。

 

第2回 地域包括ケアシステム学会

視能訓練士の延原です。

当院のシステムの不具合で、少し情報発信が遅くなったのですが、10月1日に第2回地域包括ケアシステム学会が岡山医師会館でありました。昨年に続き、2回目の参加となったのですが、今回は当院での視能訓練士による訪問支援の取り組みを事例報告しました。

今回、報告した事例は視覚障害が進行し、在宅での生活に不安を抱いている独居男性の訪問支援についての報告です。検査結果からその方の見え方を想像し、不安な気持ちに傾聴し、まずは私達視能訓練士が理解者になることから支援を始めました。

訪問して分かるその方の生活から、アセスメントを行い、目標設定を行った上で支援を行いました。この男性は、訪問支援を通じて前向きな気持ちの形成を図ることができ、就労への意欲もみられるようになりました。今後も継続した支援を行っていきたいと思います。

今回の発表が、視能訓練士って何なのか、視能訓練士は地域で何ができるのかを知ってもらう最初のきっかけとなればと思っています。地道な情報発信が今後の他職種連携の布石になればな~と期待しています。